細かく分類出来るてんかん発作の種類とその原因

脳とパズルのピース

てんかんは脳の神経が異常な活動をすることによって引き起こされる病気です。
その症状の出方は人によって様々ですが、何度も同じタイプの発作を繰り返すことが特徴となっています。

てんかんは2つに分類することができる

てんかんが起きたとき、脳の神経細胞には異常な量の電流が流れた状態になっています。
この状態が脳の一部で起きているか、脳全体で起きているかによって、てんかんは大きく部分発作と全般発作の2つに分類することが出来ます。

部分発作

単純部分発作
意識ははっきりしているのに体の一部がぴくぴくと痙攣するような症状です。
複雑性部分発作
意識がはっきりとせず、口を無意味に動かしたり、歩き回ったりするような症状が出ます。

全般発作

欠伸発作
これは子供に多いタイプのてんかんで、意識を失ってぼおっとした状態になります。 この状態は数秒から数十秒の間続くことがあり、会話や食事の途中で急に動作が途切れたりします。
ミオクロニー発作
全身または手足がびくっとする症状です。 また、脱力発作では体の力が急に抜けて物を落としたり、床や地面に倒れてしまうこともあります。
強直発作
強直発作というのは、全身に力が入って身体が突っ張ったような状態になるものを言います。
強直間代発作
意識を失って身体が突っ張ったり、びくびくと痙攣するような状態を繰り返します。

これらの症状は一瞬から数秒で治まることもありますが、場合によっては長く続くケースもあります。
長時間症状が続くものをてんかん重積と言います。

てんかんは生まれつき脳に異常があって起きるものと、脳の病気によって後から引き起こされるものとがあります。
また、てんかんの症状を誘発するものとしては、いくつかの原因が考えられています。
たとえば光による刺激やストレスなどがてんかんの症状を引き起こすことが知られています。
飲酒や月経の周期によるホルモンの変動などが原因となっている場合もあります。
なかには、原因がこれと言って特定出来ないケースもあります。

てんかんの種類によりその対処法は異なる?

てんかんが起きたときの対処方法としては、周囲の人はまず冷静になって慌てないことが大切です。
対処方法を誤ると、逆に症状を悪化させたり長引かせてしまうことがあるので注意してください。

とくに、意識が薄くなるようなタイプのてんかんでは、倒れて物にぶつかったりしないように気を付けなくてはいけません。
まずは、周囲の状況や本人の様子をよく確認するようにしましょう。

てんかんが起きた場合には、症状が出ているうちにやったほうが良いことと、やってはいけないことがあります。
周囲の人は、安全性を確認しながら適切な対処をするように心がけてください。

意識が薄くなるタイプの場合、火や水、高所などから遠ざけるようにすることが望ましいです。
てんかんの症状は繰り返し起こることがあるので、いつ次の症状が現れるか分かりません。
痙攣や脱力などの症状が出ている場合には、なるべく速やかに安全な場所に移動させるようにしたほうが良いです。

このとき、衣服の襟元やベルトなどは緩めるようにします。また、眼鏡やコンタクトレンズなどは外しておきます。
転倒する発作の場合には、手をつないだりヘルメットを着用させるなどの対処をします。
症状が出ている間は、なるべく一人きりの状態にしないようにすることが大切です。

身体がびくついたり口を震わせるような症状が起きている場合には、口にタオルなどを咥えさせてはいけません。
口のなかを傷つけてしまったり、場合によっては窒息してしまう危険性もあります。

また、意識が低下している場合には、無理に薬や水などを飲ませないようにしましょう。
こちらも、嘔吐や窒息などを起こしてしまう危険性があります。
意識がなくなるような発作を繰り返している場合や、一回の症状が長く続いているようなケースでは、救急車を呼んだほうが良い場合があります。
患者さんの様子を見てこれは危険だと感じたときには、なるべく早く病院に連れて行くようにしてください。